鹿児島の味噌造りに対する職人の思い入れ
鹿児島の多くの家庭では、昔から味噌を手作りしており、一日のはじまりをみそ汁の香りが包んでいたわけです。
そうした家庭の味を大切にしつつ、永く愛され続ける安心できる味噌づくりを心がける蔵元が、鹿児島には多く存在しています。
特に、麦みそは昔ながらの栄養ドリンクに用いられており、鰹節とともに熱いお茶を注いで飲まれています。
疲れた時に効果があり、麦麹の天然の甘みが元気の源にもなります。
伝統的な蔵元では、朝早くから地下水の温度管理を行っており、最適な麹造りを基本としているわけです。
味噌づくりには、温度管理が命になりますが、長年積み上げた実績と独特の勘を持った職人が、糀の力を最大限に引き出すことができます。
そして、そうして生まれた若みその芳香は何物にも変えがたいものだと言えます。